シンボルサービス

シンボルサービスとは

【シンボルサービス】は、Visual LISP のデバッグ機能の一つで、シンボルの値を表示させる他、シンボルに代入されている関数のトレースやブレークの設定、値の保護の設定が行えます。

Visual LISP シンボルサービス

シンボルサービスダイアログ

【シンボルサービス】ダイアログを表示させるには、各コンテキストメニューから選択するか、次の操作を行います。

ボタン ショートカット メニュー 説明
Visual LISP シンボルサービスを表示 CTRL+SHIFT+S 【表示】>【シンボルサービス】 【シンボルサービス】ダイアログを表示します。

【シンボルサービス】ダイアログの上部には四つのツールボタンがあります。

ツールボタン 説明
Visual LISP ウォッチ 【ウォッチ】 【ウォッチ】ウィンドウに、シンボルを追加します。
Visual LISP 検査 【検査】 シンボルを【検査】ウィンドウで表示します。
Visual LISP 定義を表示 【定義を表示】 シンボルが定義されているファイルを開いて、該当部分を選択表示します。関数が、コンパイルされていないUSUBRの場合に有効です。
Visual LISP ヘルプ 【ヘルプ】 システム組み込みの関数などヘルプがある場合は、AutoCAD のヘルプを表示します。

【シンボルサービス】ダイアログの下段では次のフラグの設定を行えます。

フラグ 説明
【トレース】 シンボルが関数の場合に、呼出しと戻り値を【Trace】ウィンドウに表示されるよう設定します。trace 関数とuntrace 関数に対応します。
【入力時にデバッグ】 シンボルが関数の場合に、関数が呼び出された段階でブレークループに入ります。「入口でブレーク」と言った方がいいでしょうか。ブレークポイントと同じ機能を果たしますが、【ブレークポイントウィンドウ】には表示されません。
【割り当てを保護】 シンボルに値を代入する場合に、警告を表示するように設定します。
【AutoCAD に書き出す】 外部ObjectARX アプリケーションから関数を呼び出せるように設定します。vl-acad-defun 関数とvl-acad-undefun 関数に対応します。

ここで設定するフラグは、Visual LISP のウィンドウを開いてデバッグしている場合に有効です。AutoCAD ユーザーが完成したプログラムを実行している場合は関係しません。