強制終了
もし、プログラムが無限ループに入るなどして制御不能になった場合は、次のメニューを試してください。
ブレークポイント
確認したい部分にブレークポイントを設定して、そこでプログラムの実行が一時停止するようにします。そこで変数の値を確認し、ステップ実行しながら変数の値の変化や分岐が正しくなっているかを確認します。ブレークポイントは、プログラムの中で赤いマークとして表示されます。
ブレークポイントに関する操作は、以下のとおりです。
| ボタン | ショートカット | メニュー | 説明 |
|---|---|---|---|
 |
F9 | 【デバッグ】＞【ブレークポイントの切り替え】 | ブレークポイントを設定・解除します。 |
| CTRL+SHIFT+F9 | 【デバッグ】＞【すべてのブレークポイントをクリア】 | アクティブなウィンドウのブレークポイントをすべて解除します。 | |
| CTRL+SHIFT+B | 【表示】＞【ブレークポイントウィンドウ】 | ブレークポイント一覧のウィンドウを表示します。 |
ブレークポイントは、ファイルを閉じても消えません。その代り、プログラムのテキストを変更したりするとマークが消えなかった場合でも無効になる場合があるので、その際は改めてAutoCADにロードしてください。
ブレークポイントの設定は【シンボルサービス】より、【入力時にブレーク】にチェックを入れることによって、関数単位で設定することもできます。
ブレークポイントウィンドウ
Visual LISP が記憶しているブレークポイントの一覧を表示するダイアログです。以前使用した、今は閉じられているファイルでも、ブレークポイントが記憶されていればファイルを開いて、そこを表示させることができます。
ダイアログのボタンについては以下のとおりです。
| ボタン | 説明 |
|---|---|
| 【編集】 | 【ブレークポイントサービス】ダイアログを開きます。 |
| 【表示】 | エディタでブレークポイントの位置を表示します。ファイルが開かれていなかった場合は開かれます。 |
| 【削除】 | 選択しているブレークポイントを削除します。 |
| 【すべて削除】 | Visual LISP が記憶しているブレークポイントをすべて削除します。 |
ブレークポイントサービス
ブレークポイントの有効／無効を設定するダイアログです。ブレークポイントを無効に設定した場合は、ブレークポイントがあっても無視されます。無効なブレークポイントのマークは黒になります。
ダイアログのボタンについては以下のとおりです。
| ボタン | 説明 |
|---|---|
| 【無効】／【有効】 | ブレークポイントの有効／無効を切り替えます。 |
| 【削除】 | 選択しているブレークポイントを削除します。 |
| 【表示】 | エディタでブレークポイントの位置を表示します。 |
ステップ実⾏
プログラムのコードの実行を一つ一つ確認しながら、意図したとおりに動いているか、どこでエラーになるかを探すことでデバックを行います。
| ボタン | ショートカット | メニュー | 説明 |
|---|---|---|---|
 |
F8 | 【デバッグ】＞【ステップ イン】 | 式の中に含まれる式も対象にして、1 ステップずつ順に進みます。 |
 |
SHIFT+F8 | 【デバッグ】＞【ステップ オーバー】 | 現在の式のレベルと同じレベルにある式を対象にステップ実行します。 |
 |
CTRL+SHIFT+F8 | 【デバッグ】＞【ステップ アウト】 | 現在実行中の関数の末尾まで進みます。 |
 |
CTRL+F8 | 【デバッグ】＞【続ける】 | ブレークポイントで一時停止しているプログラムを再開させます。 |
| 【ステップ イン】 |  |
| 【ステップ オーバー】 |  |
| 【ステップ アウト】 |  |
これらのステップ実行に関するツールバーの右端に、ボタンに似たインジケータが表示されます。これは現在の実行箇所が式のカッコの前や後であることを示すものです。ボタンのように押すことはできません。
Visual LISP から、ブレークループ中で現在実行中の箇所やエラーとなった部分のソースコードを表示させることができます。ブレークループ中のみ有効です。
| ボタン | ショートカット | メニュー | 説明 |
|---|---|---|---|
 |
CTRL+F9 | 【デバッグ】＞【最後のブレークソース】 | 現在ブレーク中の箇所のソースコードを選択表示します。 |
デバッグモード
【デバッグ】メニューの下部では、デバッグモードのオプションが設定できます。
| メニュー項目 | 説明 |
|---|---|
| 【トレースコマンド】 | ＜内容不明＞ |
| 【1 回で停止】 | このオプションにチェックが入っていると、最初のLISP 式からブレークループに入り一時停止します。「最初で停止」と言った方が良いでしょうか。すなわち、デバッグの始まりに関数名をタイプして呼び出すと、その関数の入口からブレークループに入ります。 |
| 【エラーでブレーク】 | このオプションにチェックが入っていると、実行時エラーが起こったところでブレークループに入り、一時停止します。チェックが入っていない場合は、単にプログラムは終了します。 |
| 【アニメーションモード】 | このオプションにチェックが入っていると、【ステップイン】【ステップオーバー】などを手動でクリックしないでも自動的にゆっくりとコードが実行されていきます。実行されるコードは順次ハイライト表示になり、アニメーション表示されます。ブレークポイントがあると、そこで一時停止し【続ける】を選択すると、アニメーションが再開されます。 |
【エラーでブレーク】にチェックが入っておらず、プログラムが終了した後でも、【エラートレース】ウィンドウを表示させることによって、エラーとなった個所を表示させることができます。
アニメーションモードの速度は、Visual LISP のメニュー【ツール】＞【環境オプション】＞【一般的なオプション】で表示されるウィンドウの【診断】タブ内で変更できます。