その他の出力関数

AutoCAD プログレスバー

ACETUTIL関数
(acet-ui-progress [message [limit]] | [position])
message : 文字列
limit : 整数
position : 整数
AutoCAD のステータスバーにプログレスバーを表示します。
戻り値 : nil、T、または整数

acet-ui-progress 関数は、AutoCAD のステータスバーに表示されるプログレスバーに関わる関数で、その中でも引数の与え方で動作が異なります。

引数として message や limit が与えられた場合はプログレスバーを初期化して AutoCAD のステータスバーに表示します。message 引数はプログレスバーに表示する文字列を指定します。limit 引数は、プログレスバーの 100% に対応する上限値を整数で指定しますが、省略された場合のデフォルト値は 100 です。

引数として position が与えられた場合は limit 引数に対応してプログレスバーの位置を更新します。プログレスバーの初期化が行われて表示されている場合に有効です。

引数が与えられなければ、表示されているプログレスバーを閉じます。

実行例は以下のとおりです。

_$ (acet-ui-progress "今やってます" 1000) ⏎
T
_$ (acet-ui-progress 250) ⏎
250
_$ (acet-ui-progress) ⏎
nil
autocad progressbar

プログレスバーに関して、初期化、位置の更新、閉じるという三段階のことを acet-ui-progress 関数は行えますが、それぞれに対応した関数も用意されています。引数の与え方は同じです。

関数 説明
(acet-ui-progress-init message limit) 初期化
(acet-ui-progress-safe position) 位置の更新
(acet-ui-progress-done) 閉じる

外部 ObjectARX アプリケーションによる関数 EXRXSUBR です。

モードレスなメッセージボックス

ACETUTIL関数
(acet-ui-status [message [title]])
message : 文字列
title : 文字列
モードレスなメッセージボックスを表示します。
戻り値:nil

acet-ui-status 関数は、モードレスなメッセージボックスを表示します。モードレスですので、メッセージボックスが表示されている状態でも、AutoCAD ユーザーは作業を進められますし、メッセージボックスの位置も自由に動かせ、右上の閉じるボタンで閉じることもできます。メッセージボックスの位置は、最初は AutoCAD アプリケーションのウィンドウの中央に表示されますが、その後ユーザーが動かし閉じても、AutoCAD アプリケーションが終了するまで位置が記録されています。

message 引数はユーザーに提示するメッセージを文字列で指定します。

title 引数はダイアログボックスのタイトルバーに表示する文字列を指定します。

引数を何も与えなかった場合は、メッセージボックスを閉じます。

戻り値は常に nil で、関数の実行はすぐに戻ってきます。

実行例は以下の通りです。

_$ (acet-ui-status "ちゃんとご飯は食べているのかい?" "母より")
nil
_$ (acet-ui-status "いい人は見つからないのかい?" "母より")
nil
_$ (acet-ui-status "体を大事にしなさいね" "母より")
nil
_$ (acet-ui-status "お父さんの調子が最近悪くてね" "母より")
nil
_$ (acet-ui-status)
nil
autocad modeless messagebox

外部 ObjectARX アプリケーションによる関数 EXRXSUBR です。